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読むときの気持ち |
絵本を読む時、絵本を通して読み手と聞き手が世界を共有できます。
せなけいこさんの絵本のよさは、「親子のやりとり」です。
もともとせなけいこさんがお子さんとのコミュニケーションから生まれた話が多いのです。
悪い子は○○するよ!
と、親なら誰でもいいそうなセリフを、絵本という形で表現しているのです。
それは、親がいい子に育って欲しいと願う気持ちから生まれた絵本なので、読むお子様にいい子になってほしいと気持ちをこめて読んであげてください
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聞き手の楽しみ |
せなけいこさんの絵本の楽しみは、子どもが親から怒られているような姿を絵本を通して客観的に見れるところです。
簡単に言えば、自分が怒られている時は、大泣きで大変でも、人が怒られているのを見るのは少し興味があったりします。
不謹慎ですが・・・。
この不謹慎な気持ちが心をくすぐるのかも知れません。
また、絵本に出てくるねこ、犬、ルルちゃんを自分とダブらせて、ドキドキしたり、恐くなったり、心配したりする揺れる気持ちを一緒に感じることができるのも魅力です。
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こんなふうに楽しむ |
せなけいこさんの絵本で出てくる主人公達。
読み手の大人が、その主人公達を少し大げさに演じてみると楽しいです。
時には、子どもが駄々をこねると言うセリフなどをアドリブで入れてみてもいいでしょう。
ただ、子どもに、こんな子いるねえ、とか
こんなの恥ずかしいねえ、など、
子どもと貸させ合わせてしつけよう、という気持ちは裏目にでます。
あくまでも絵本を楽しむ色づけにして下さい。
おばけの本は、雰囲気が恐いので、その雰囲気にのっかってしまうことです。
恐いものの中にも少し楽しみがある・・・そんな雰囲気を出すと、子どももせなけいこさんの世界にグッとひきこまれることでしょう。
楽しいひと時を!
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