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自由に描くのが難しい? |
大人は子どもより上手に描いてはダメ
心の表現が絵。
子どもが自由に想像し、絵という形で表現するのが描画活動。
真白い画用紙に、何を描いても自由なのです。
でも、「自由に描いていいよ」といわれると、
何を書いていいかわからない・・・。
そんな子ども達は
「何か書いて〜」と紙を大人にもってきます。
そこで、子どもの喜ぶのもを描こうと、
何か絵をかきます。
その瞬間、子どもは喜びますが、
自分が書こうという気持ちはゼロになります。
大人の絵=子どもの理想の絵
子ども自身、これより上手な絵は描けない!
そう、無意識に感じてしまいます。
もし、描くなら、子どもの想像を裏切る絵を描いてください。
これなら私が描く!と思う絵を!
図形の問題を解くのと一緒。補助線を!
2、3歳からすごい絵を描いたらそれは天才!
ここでも、書くことに慣れることから始めてきましょう。
例えば、ぬり絵
買ってきたものは、完成されていますから、想像はあまりふくらみません。
わかりやすい絵柄で、魚、家、車、お日様、おばけ・・・
一枚の紙にマジックでシンボリックに描きます。
参考にするならディック・ブルーナさんの絵本などをみて(子どもにわからないようにこっそりと)紙一枚に大きく描きます。
例えば、魚を書いたとします。
そこで子どもに、「お魚さん、お友達の誕生会に行くんだけど、どんな服がいいか描いてみてよ」とお願いします。
それでも、なかなか思い浮かばないようなら、
赤い服がいいかな・・・
水玉模様がいいかな・・・
と声をかけてみましょう。
さらに、同じものをもうひとつ用意して、
ママだったら・・・赤い服が好きだから・・・
でもシッポの方は水色がいいかな・・・
など、ゆっくり、子どもの想像を妨げないように、一緒に書いてみましょう。
上手く描いてもダメだけど、ゼロでも何も引き出せない。
その「さじ加減」次第です。
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