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作/木村祐一
絵/あべ弘士
講談社
税込価格 1000円 |
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あらしのよるに |
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誰かいたら
心細くないよ。 |
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あらしのよるに、似たもの同士 |
あらしのよるに、その嵐から身を守ろうと、
一匹の狼と一匹のヤギが一軒の小屋に逃げてきました。
狼の大好物はヤギ。
ヤギはいつも狼からすばやく逃げて生きています。
外は暗闇、嵐の夜。時折雷も・・・。
気配を感じた2匹は、勇気を出して声をかけます。
相手を知らずに・・・。
話していると、なんとも似たもの同士。
「似てますね〜」とすっかり意気投合した2匹は、嵐が止むと2匹は「あらしのよるに」を合言葉にして、それぞれの住家へかえって行きます。
あしたの昼にごはんを食べる約束をして・・・。 |
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本質ってなんだろう・・・ |
嵐のよる、お互い見えない状況。
2匹とも風邪気味で匂いもわからない・・・
そんな2匹が、言葉を交わしながら、相手と話す。
そして似ているところがあるとわかるたびに親しみをもつようになり、いつしか友達のようになっていく。
狼とヤギという関係が、その後の2匹の友情の行方を左右します。
2匹のアンバランスな関係がハラハラドキドキ。
そんな二人の関係が魅力のお話は、とても興味深く読むことができ、
いつしか、私たちの人間関係にも、多くの課題を投げかけてくれているようです。
読み聞かせるなら、4歳くらいから、十分に楽しめると思います。 |
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