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福音館書店
作/林明子
税込価格 1,260円 |
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小さい子は・・・ |
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私だって!! |
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小さい子はいけないよ |
菜穂ちゃんはまだちいさい女の子。
お兄ちゃんお姉ちゃんはキャンプへ出かけることになりました。
「小さい子はいけないよ」といわれ「もう小さくない!」と言い切る菜穂ちゃん。
一人で荷物も持てるし、暗いところでもおしっこに一人でいけると約束しついていくことに・・・。
予想以上に大変だったキャンプ。
何度もくじけそうになる菜穂ちゃんですが、
大きい子から「だから、小さい子は・・・」と言われるたびに
意地になって頑張る菜穂ちゃんです。
小さい子もこんな経験を通して成長するのですね。 |
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大きい子と小さい子そこには厳しさと思いやり |
この絵本は、見た目は童話のように作られています。
ですが、字数も多くなく見開きページの使い方なども絵本のようになっています。
この絵本の最大のよさは、菜穂ちゃんの成長と
彼女を取り巻く人たちのちょっと冷たいようにも感じられる温かさ。
小さい子じゃないと言い切る菜穂ちゃんに、
周りも決して小さい子扱いしません。
それは一見冷たく映るのですが、
その冷たさこそ本当の優しさだと実感できます。
成長して大きい子の仲間入りができた時、
初めて奈穂ちゃんを成長過程の「小さい奈穂ちゃん」と認め褒めています。
そんな周りのやり取りが心打つ作品です。 |
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