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小峰書店
作/松谷みよ子
絵/司修 |
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平和を祈ります |
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広島の原爆投下、それは事実 |
1945年、広島で世界で始めて原子爆弾が投下された時、普通に暮らしていた母と子にとってとても説明できない哀しく苦しい時となりました。
その現実がこの絵本に描かれています。
ここには原子爆弾が投下された背景とかそのときの細かい説明があまり描かれていませんが、この女の子が経験した苦しい気持ちが強く伝わってきて本当に胸がいたみます。
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平和のために伝え続ける大切さ |
私たちが子どもの時、戦争を伝えてくれる人はまだ多くいました。そして、テレビなどでも「ガラスのうさぎ」など東京大空襲の日に放送されたりしてました。
現在、戦争を体験した人の高齢化がすすみ、そのことを直接伝えられる人も少なくなってしまいましたが、私達が小さい頃聞いた戦争の話は幼心にもその恐怖感や残酷さが胸を痛めたのを今でも覚えています。
そして今度はそれを私たちが語りついでいかなければいけないのではないかと思います。
昔、本当にあった残酷な話を伝え続けることは、人類誰もが望んでいるはずの平和への確実な一歩だと思うのです。どうか、身近な人に伝えもう一度今のこの幸せを感謝しあいましょう。 |
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