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福音館書店
作/絵 片山健
税込価格 780円 |
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いないいない・・・ |
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ばあ! |
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赤ちゃんの定番「いないいないばあ」 |
赤ちゃんも大好きないないいないばあ。
色々な動物が出てきてはいないいないばあをしてくれます。
「いないいない」をしている動物が現れて、ページをめくると「ばあ」をした動物が現れます。
誰もが知ってる日本の赤ちゃんのあやし方。
大人の表情でどんな赤ちゃんも笑う魔法の言葉。
赤ちゃんにとって大人は大切なんだなあと感じます。 |
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その表情がたまらない! |
あなたが「いないいないばあ」をする時、どんな表情をしますか?
赤ちゃんを笑わせようといろんな表情をしていませんか?
そして、赤ちゃんが声を出して笑った時、すごく嬉しくなるはずです。
きっとこの「いないいないばあ」にでてくる動物達も同じ気持ちのはず。本当にたまらない表情も見せてくれます!
子ども受けする「かわいい!」という感じではないかもしれませんが、やさしく、表情豊かな動物達がきっと子どもの感性をそだててくれることでしょう。
この絵本が「よい絵本」と言われるのは、いないいないばあ、の表情をきちんと表現しているから。
薄い水彩調で輪郭線がなく、それでもきちんとそれぞれの動物を端的に表現しています。
実は、輪郭線のはっきりした絵は(ブルーナさんの絵本など)シンボリックで赤ちゃんにはわかりやすいのですが、輪郭線の薄い絵は絵画の風景画などの表現で技術的には高度です。
けれど、風景画を見ても、何が描かれているのか理解に難しい赤ちゃんでは、楽しみを感じることは出来ません。
認知力の低い赤ちゃんでも楽しめる高度な技術の絵の絵本として高く評価されています。
また、いないいないばあ、でページをめくるテンポもよく表現されていて、本当に動物たちがいないいないばあをしてくれるように感じられるのがいいところです。
子どもの好みもあるので、全ての子が楽しめるかはわかりませんが、保育士としてはぜひ読んで欲しい絵本であります。 |
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